息子の結婚【2】&ぷっくりがま口

ぽちこ

2014年09月21日 00:08

昨夜の喧嘩?から何となく気まずく、口を聞いていなかった息子と私。
居間にいた私のところに息子がやってきた。

「今日、アパートの契約してきたから」と。
「あ、そう」

そして、

「ハーゲンダッツ・・・冷凍庫に入ってるからね」と。
「あ・・・そう」

そして、

アパートの契約用紙をペラペラとめくりながら、
なかなか居間を出ていかない息子。

そうだね、
君は小さい頃からそうだったね。

何か話したい事がある時、
必ずそうして黙ってそばに居た。

なかなか言い出せず、でも、そばに居た。

ハーゲンダッツの理由は、ちゃんと分かってるよ。
昨日の喧嘩を自分なりに整理した結果の産物。
「わかったよ」の言葉の代わり。
「昨日はごめん」の言葉の代わり。

大丈夫、
君の事はちゃんと分かってる。
26年も一緒に暮らしてきたんだからね。

「アイス、食べようかな、出して」と言ってみた。
スプーンと一緒に私の元に持ってきてくれた。

「おっ、栗じゃん!旬だね」と言ってみた。
(コレ・・・何度も食べてるんだけどね)

アイスを食べながら
「アパート、どれ?見せて」と言ってみた。
契約書を開き、説明を始める息子。

何だか目頭が熱くなってきた私。



息子の5歳から15歳までの10年間を、母子家庭で生きてきた。
昼夜働く私に、留守番を強いられてきた子どもたち。
どれだけ寂しい思いをさせたか、身を持って痛感してきました。
そして、私がこの子たちに、
どれだけ精神的に助けられてきたかは言葉では言い尽くせません。

君たちを守るため、必死でした。
でも、そんな君たちのお陰で、今の私は存在しています。

君がこの家を出ていく日、
親ばかと言われても構わないから、私は涙を流すかも知れない。
そっと一人泣くかも知れない。

それは寂しいからじゃなく、
君の成長を祝って、だからね。

「大きく立派に成長してくれた事」
君のその成長が誇らしいです。

君に比べ、いつまでも成長しない母親でごめん。

私から、彼女へバトンタッチだね。
 
「ありがとう」☆☆☆







【ぷっくりがま口】もう一つ、です☆



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